よしっ、散歩に行くぞ。
スーツをお召しのご主人様が仰る。
裸のレナはギャグボールで話せない。
首を振ってお断りするも、首輪にリードが付けられる。
うー!うー!
こんな格好で外に行くなんて!
首を振って抵抗しても、ご主人様は聞いてなんか下さらない。
ほらっ!
強く引かれたリードと、両手を繋ぐ手枷のチェーンの音が響き諦める。
ご主人様の影に隠れて、ホテルの部屋から廊下へ出た。
ひんやりとした空気と、何も聞こえない静けさ。
四つん這いのご命令に従うと、背中に何発も鞭が打たれた。
バシン!バシン!
…うっ、…うっ。
声を出したら聞こえてしまう…
必死に声を抑えるレナを、少し離れて見下ろすご主人様。
不安に思って見上げると、ご主人様は満面の笑みで
恥ずかしいだろう?
と、声は出さず口の動きだけで仰いました。
リードをお持ちでない方の手で口を隠し、まるでイタズラをしている子供のようににやにやと!
もう!レナのご主人様は!
絶望感でうつむいてしまったレナのリードをはらりと床に置くと、更に離れる気配が…
それでも裸で廊下で四つん這いである恥ずかしさでずっと頭を垂れていました。
…?ご主人様?1人にしないで下さい。
心の中で願いながら丸まっていると、足音が聞こえました!
…あれっ?どうしたの?1人?
!!!!!!!!!!!!!
ご主人様のお声じゃない…………。
裸を見られちゃう!!
放置されてるの?
2人目の声………
答えられないし動けないし更に丸くなって必死にご主人様のお戻りを祈っていました。
ご主人様にそのまま捨てられたんでしょうか?
気になって仕方がないです~(*´-`)