いくら鳴いて訴えても、目の光が消えたご主人様は
室外へのお散歩をお許し下さいません。
出なさい
うう…
リードを強く引かれ、裸に首輪だけのレナは
そのまま四つん這いでお散歩に連れて行かれます。
こっちまでおいで…
などおっしゃっていたでしょうか。
恥ずかしさと不安でいっぱいのレナは、鳴いてばかり。
自分の鳴き声でよく聞こえむせん。
鳴きながらしばらくお散歩をしていただきました。
よし…
ご主人様がお部屋に向かって歩かれました。
その後を急いで付いて行きます!
早くお部屋に戻らなくちゃ…
その時…
んー!!
ご主人様は…リードの輪になっている持ち手を、ドアノブに軽く
はらりとひっかけると…
そのままお一人でお部屋に入られてしまいました。
…!?
バタン、とドアは閉められます。
うー…!
レナは鳴いてご主人様をお呼びしました。
う~う~
廊下には、何も身に着けていないレナがたった1人…。
帰りたくても隠れたくても逃げたくても、首輪に繋がったリードの先は、引っ掛けられていて動けません…。
ううっ…
四つん這いのまま、お部屋に向かって懇願の声を出してみます…。
すると…。
ガチャッとドアが開けられる音がすぐ近くで聞こえました!
ご主人様!…?
ドアが…ドアはまだ固く閉ざされたままです。
……?!
レナの…後ろ…誰か…いる…?!
…イヤっ!!
四つん這いで動けないレナのお尻の後ろに、今別のお部屋のドアを開けたどなたかがいらっしゃいます!
ぅぅぅ…
レナは小さな声を出してしまいました…
見られてる…見られてしまった…
裸でお散歩…しかも…お尻まで見えるはず…
1人ぼっちの恐怖と知らない方に見られてしまった恥ずかしさ…
ひたすら鳴き続けました。
う~
う~
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